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バイリンガル教育はI love youと愛してるの違いを知らないと意味がない。 [バイリンガル教育]

「I love you」 と「愛してる」には大きな違いがあります。

しかし、誰も中学や高校の英語の授業では触れませんし、
その違いについても学びません。

この違いを知らないと、いくら英語の知識があってもうまく
英語ではコミュニケーションは取れないはずです。

例えば、「I love you」を日本語で言うと,「愛してる」ですが、
英語のように、私=I、とあなた=Youの部分がありません。

「愛してる」という表現からわかるように日本語は
基本的に主語=I・私,や目的語=You・あなた、どちらも使いません。

英語は必ずと言っていいほど、主語とそして、目的語が出てきます。

I do ,He does ,we doのように主語が決まらないと動詞の形も決まりません。
ということは、英語は誰がもしくは何が主語なのか決めないと文章として成り立たない

主語が決まらないと文章として成り立たない英語と、主語が無くても文章として
成り立ってしまう日本語は根本的に考え方が違うのです。

まずは、この点を理解しないと、いくらバイリンガルの子供を育てても
英語で話していることを理解できても、言っている意味が理解できません。


英語よりも英語の考え方を理解する方が大切

以前、ロンドンに住んでいる知り合いの日本人女性から、
ある質問をされたことがあります。

その女性には、娘さんがいて、その娘さんはロンドンの普通の小学校に
通っていました。

ある日、娘さんが学校のイギリス人の友達の女の子の家に遊びに行って
夕方にその友達の家に娘さんを迎えに行った時のこと・・・

その日本人女性が、娘さんの友達のお母さんに一言、

「おたくの娘さんと、うちの娘が遊んでいただいてありがとうございます」

しかし、その友達のお母さんは
「どういうこと?」

と聞き返してきたそうです。

その時その知り合いの日本人女性は、自分の言ったことが通じなかった思い
恥ずかしくて、

「特に、なんでもないですよ」

とイギリス人のお母さんに返したそうです。

その時に言った英語を聞いて見たけれど、
文法も表現も間違っていなくて、完璧な英語でした。

でもなぜ、イギリス人のお母さんには通じなかったのでしょう?

冒頭でお話した内容と全く同じで、イギリス人のお母さんは僕の知り合いの
日本人のお母さんが言った内容は理解していましたが、言っている意味が理解
できませんでした。

「I love you」 と 「愛してる」の考え方の違いでもわかるように
英語では、主語、私のことをとても主張します。

英語圏では、”私は私、あなたはあなた”という
個人主義的な考え方が強いです。

日本人の娘さんとイギリス人の子供が遊んでいることは、
彼女らがいくら小学校低学年の子供であろうと、子供達の意志でやっている
ことなので、イギリス人のお母さんには一切関係ありません。

なので、子供の意志でやっていることをお母さんに礼を言っても、全く意味が
伝わらないわけです。

ここには英語の理解の相違ではなくて、二人の考え方の相違があるから
知り合いの日本人女性がイギリス人のお母さんに言っていることは通じなかったのです。


いくら日本でバイリンガルの子供を育てても、英語のネイティヴの考え方を
理解していなかったら本末転倒です。

英語だけは話せるけど、話している内容はちんぷんかんぷんなんて、状態に
してしまったら、せっかくお金もかけて、バイリンガル教育をしたのに
お子さんがかわいそうですよね。

バイリンガル教育は、英語だけでなく、英語の考え方もセットで教えて
ると、本当にバイリンガルである価値が生まれます。

Get your kids curious about the culture!


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バイリンガルになった後のことを考える. [バイリンガル教育]

大人になったら子供に幸せになってもらいたい!

子供をバイリンガルにさせようと頑張っている
日本人のお母さんや、お父さんはたくさんいます。

・21世紀は国際化社会なので、子供に英語を話してもらいたい。

・自分が英語を話せなくて、会社の出世でとても苦労しているから
 子供には同じ気持ちを、味わってほしくない。

・英語を話せるようになって、色んな国の文化を学んでほしい。

などなどバイリンガル教育をする動機はさまざまです。

しかし、バイリンガル教育・英語を話せるようになることだけ
に熱が入りすぎてしまって、バイリンガルになったあとのことを
あまり考えていない人もたくさんいます。

それは、親自身がバイリンガルではない、もしくはバイリンガルであっても
自分がその状態に満足していないという理由が多いと思います。


僕は20歳の時に自力でバイリンガルになりました。
しかし、英語が話せたといっても、海外に出て音楽をするという
夢を叶えるためにアルバイトをして貯金をしていただけなので、

京都の外国人旅行客に話しかけるくらいしか、機会がありませんでした。
なので、当時のバイリンガルであるというメリットは

”英語が話せる”と自慢ができただけです。

そして、22歳でドイツ語も話せるようになりました。
ハーフでも、帰国子女でもない生粋の日本人としては3ヶ国語
を話せるということはとても珍しいことでした。

しかし、その当時はオーストリア・ウィーンに住んでいたので、
日本の企業はほとんどありませんし、日本語を必要とする仕事も

皆無といっていいほどでした。

僕が日本語・ドイツ語・英語が
話せるといっても、日本語は必要ないし、ドイツ語・英語を話せて
特別な技術や資格などがある人は山ほどいます。

わざわざ、ネイティヴよりはドイツ語力が劣る日本人の僕を雇う
企業なんてないし、必要性も全くありません。

結局僕は当時、ウィーンの日本食レストランで
時給5ユーロの皿洗いをしていました。

僕自身は音楽をするという夢のために外国にいたので、
全く気にしませんでしたが、

周りにいる実情を知らない日本人からは、
「3ヶ国語も話すのに、もったいない、もったいない」
と言われ続けました。

そして、23歳になった時、本当に音楽(バンド)をする
という夢を叶えるためにロンドンに渡りました。

ロンドンは3万人近く日本人が住んでいて、日系の派遣会社もたくさん
あります。

音楽だけでは、到底食っていけないことは知っていたし、貯金もあまり
なかったので、、お昼はどこか企業で就職して働こう、おまけにキャリアまで
ゲットしちゃおうと考えました。

しかし、全くキャリアを詰めるような会社には面接にさえ呼ばれません。

はじめの方は期待ばかり先行していて気づかなかったのですが、
その理由はオーストリアにいた時とほとんど一緒でした。

まず、ドイツ語ができるといっても、ドイツ語を必要としている
ロンドンの日系企業なんてないし、

英語ができる日本人はロンドンには山ほどいます。

しかも、ロンドンにはイギリス人と結婚して、永住権を持っている日本人も
たくさんいるので、3ヶ国語話せるとはいえ、

当時短期間のビザしかなかった僕には到底勝てない競争でした。

その時僕はバイリンガルだけでは意味がない
バイリンガル・プラスアルファなにか必要であるとはっきり気づきました。

日本人としてバイリンガルだけ、英語を話せるだけでは全く意味がありません。
もしくはプラスドイツ語を話せても、日本語の需要がない間違った場所に入れば
宝の持ち腐れになってしまいます。

ロンドンのような場所に行けば、英語のできる日本人なんて山ほどいます。
ちょっと英語を話せる、ちょっとバイリンガルであるだけでは相手にもされません。

バイリンガル+αなにか、スキルや技術があることで、初めてそのバイリンガルという
状態が生きてきます。

今お子さんをバイリンガルにしようと励んでいる方は、バイリンガルになった後のこと
も考えて、お子さんにバイリンガル教育をしてあげてください。

そうすると、子供が大人になった時に本当にバイリンガル教育を受けたことを
喜べる日が来るでしょう。

Learn English as well as other skills!!
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